6C33C/6336BコンパチOTL回路図

[信号回路]

*無単位の数字は抵抗(Ω)、コンデンサーは分子が容量(μ)を、分母が耐圧(V)を表しています。

○上下の各カソードには電流測定用の0.51Ω抵抗を付ける。
○6336Bのソケットには更に各ユニット毎の電流測定用1Ω抵抗が繋がる。

[電源回路]


○10000/200はニチコンの一般品
○トランスはテクニカル・サンヨーのTS120の50.4Vを25.2*2に変更し、5A流せるよう変更。
○113VはSPに直流が流れないよう、中点非接地で使用。タイマーリレーで2分後にオン
○前段ヒーター用に6.3V-3.6A巻線を使うと電圧が上がりすぎる為、若干のオーバーロードで  あるが1.8Aの方を使用。

[回路の説明]

PTこそ金田式のTS120を使っていますが、DCではなく前段は6922の1/2の初段に 5687のムラード型位相反転直結とごくフツーの回路構成です。この前段からカップリング・コンデンサー で+−電源の出力段に繋げています。必要になったら使おうとシャーシ上にカソフォロ回路用のスペースも とってありますが、今回は使っていません。
下段の出力が大きめに出るのを打ち消す「打ち消し回路」は、出力を位相反転段の 共通カソード抵抗へフィードバックする方式ですが、バイアス調整だけでバランスがとれました。一般的なOTLではヒーム管を3結で使いますが 6C33Cや6336Bは3極管であるため増幅度が小さく、上下での差が少なかったためでしょう。6C33B、6336共にバラ売りで購入し、ペア選別品は使 っていません。

ケース

これまでよりはコンパクトに仕上げたかったので鈴蘭堂のSL10を使いました。普通にシャーシ 上に並べたら当然収まらないので、幅120mmのラワン単板でシャーシの胴に袴を履かせ、 高さを稼ぎました。電源はこの袴の部分に入ります。シャーシ上面は前段用、6336B用、 6C33B用とソケットが3列並ぶだけで極くシンプルです。6336と6C33Bはパラに配線しています。  このシャーシは蝶番で木製の袴に取り付けられているので、総ての調整は本来のシャーシ を「蓋」として開けるだけで簡単に行えます。重量は18kg(TS120がその半分を 占める!)ありますが、これまでの最後列にトランスを並べるレイアウトと違ってバランスが良く、 実際より軽く感じます。

性能

最大出力 30W(6C33B) 23W(6336B) at 8Ω 
入力感度    1.6Vpp
DF 2.9
アイドル電流  200mA
NF 9.5dB(6C33B) 11dB(6336B)
  
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