「新富嶽」


last update 2004/3/20
コンセプト

  最近出番の少なくなった「富嶽」を解体し、新たに「新富嶽」を製作します。

1.モノラルとして、一台あたりの重量を軽減する。
   出番が少なくなった原因の一つに20キロを超える重量とSL20という大きなシャーシがあります。
   自分の腰を労ってやるためにも軽量化します。
    シャーシは鈴蘭堂のSL300。200x300mmで、2台になってもSL20より小さくなります。
2.「富嶽」のユニバーサルアンプとしての機能は総て引き継ぐ。
3.「富嶽」ではレイアウト上できなかった、全段差動を実現する。
     ただし出力段は通常のプッシュプル動作も選択できるようにする。
4.フィラメントの定電流電源を内蔵する。
   「富嶽」では球を変える毎に電圧調整用の抵抗を差し替えていましたが、
   定電流点火の方が音も良いようなので、ボリュム一つで任意の電圧が得られる
   電源を内蔵します。
5.SGの電圧は旧「富嶽」では、定電圧で250V固定でしたが、可変とします。
   200〜400V間で40V刻み、それぞれのポイントで定電圧にします。


回路

D970,D1409は内部ダーリントンの石です







「新富嶽」完成
  ようやく完成しました。疲れて集中力の弱ったときにやると、配線ミスをしてしまいます。ミスをするのは簡単ですが、見つけるのは大変。集中力のとぎれないウチにさっさとやってしまうのが良いですね。

 ヴィンテージアンプは300x200ミリで丁度良いくらいでしたが、いろんな機能を持たせた「富嶽」では実装に難渋しました。

  例えばドライバー段の定電流回路は、当初前「富嶽」同様、定電流ダイオードと抵抗ですますつもりでした。ところが「新富嶽」では、電源トランスのタップ切り替えにより、450Vと400Vの2種類の電圧がかかります。といって、定電圧を組み込むわけにはいきません。定電圧で定電流なんておかしなことになってしまいます。
  定電流ダイオードは定電流動作の電圧範囲が決まっており、15mA流せるものは、その範囲が10mA未満に比べて可成り狭くなっています。抵抗だけでは、両方の電圧で定電流動作する範囲に収めることが出来ませんでした。やむをえず、ここもディスクリートで組みました。
  さらに、内部ダーリントンのD1409のベース電圧を規定するため、ツェナーダイオードを入れ、このダイオードを動作させる電流を定電流ダイオードで決めるというのが普通のやり方です。ところが、ここもカソード電圧が高くなると定電流動作せず、結局カソードから抵抗で約2mA引き込むことになりました。


前「富嶽」同様、USオクタル管は手前に、UX管は奥へ刺します


    まず通常のプッシュプルとして、KT88で聴きました。あっさりしているけれど、力強い音とというのが第一印象です。電圧増幅段の球やOPTは同じ、「富嶽」から使える部品は剥ぎ取って使っていますし、回路的には、ドライバー段だけでなく、初段も差動にしているだけですが、前「富嶽」と大分音が違います。出力段まで差動にしなくても、このままで充分楽しめる音です。



出力100Wに挑戦

  KT88 でスクリーングリッドの電圧を200〜380V変えて出力を測定しましたが、絶対出力に大きな変化はありません。最も高い380Vでやります。

  プレート電圧524V、カソードバイアス-50V、カソード電流49mAでの結果が、赤でマークした点です。左は通常の両対数、右は見やすくするためリニアにとっています。入力0.1V以上になるとスクリーングリッド電流が変化してカソード電流が大きくなってきます。ノンクリップでは67Wまでしかでません。ノンクリップではここまででした。

  次に、ダミー8Ω抵抗を16Ωの端子に繋いで、OPTのインピーダンスを見掛け2.5KΩで測定したのが藍色でマークした点です。今度はカソード電流の増加が大きくなっています。最終的には85Wの出力を得ました。この時のプレート電圧は474V、カソード電流は190mAでした。電流は真空管1本当たりの値です。

  85Wの出力電圧はppで73V。100Wにするには80Vあれば良いのであともう7Vです。FETによるプレート電源平滑回路の電圧ドロップを減らす等、プレート電圧の落ち方を少なくすれば、500V級アンプで100Wは夢ではありません。

新富嶽の機能








以下工事中


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