スーパー・ユニバーサル・アンプ 〜 「富嶽mini」


last update 2004/5/28
コンセプト

  「富嶽2号」 「富嶽2号改」とオールRコアトランスのアンプを作ってきましたが、イマイチその特徴を生かした使い方になっているとは思えません。特にソフトンのRW-40-5は、シングル・プッシュ両用という他にない特徴を備えています。
  プッシュとシングル、どちらが音が良いかという議論はありますが、OPT等の異なるアンプの音での比較しかできませんでした。RW-40-5を使えば全く同一のアンプで純粋に回路による音の違いを評価することができます。
  一方、「ヴィンテージ球アンプ」「新富嶽」と立て続けにモノラル構成のアンプを作り、その音の良さにも惹かれています。そこでRコアのパワートランスをモノ用に2台発注し直して、これらの特徴を生かしたアンプを企画しました。

  1.プッシュ・シングル両用アンプとする。更に出力管カソードを定電流回路に繋いで差動アンプとする。
    この時当然2本の出力管を備えることになるから、パラシングルにも対応する。結果的に
    差動、通常プッシュ、シングル、定電流シングル、パラシングル、定電流パラシングル対応のアンプになる。
  2.モノラル構成のアンプとする。
  3.「富嶽2号」は鈴蘭堂のSL10を使っていた。収納の場所が無いので、2台並べてもSL10と同じか、
     より小さいアンプにする。
  4.機能的には妥協せず、調整は総て外からとし、直熱球用の定電流点火電源もシャーシ内に収める。


回路





  初段は3極管と5極管の複合管6AN8を使いました。出力段と合わせて2段増幅です。5極管で電圧増幅を行い、3極管はカソフォロとして使います。5極管は6267を「Big-One」で使って以来ですが、意外と素直な音で球の違いをよく描き出して呉れました。どんな音になるか楽しみです。ここで位相反転も行うために、共通カソードをマイナス電源に曳いた定電流ダイオードに繋ぎ込んで差動にしています。モノの時は、正相側のみ信号増幅に用います。増幅率が1/2になるので負荷抵抗を390KΩと大きく取って増幅率を稼いでいます。

  「富嶽」のように送信管をプラスバイアスを使う予定はないのですが、初段の高い負荷抵抗と出力段のグリッド抵抗の辻褄を合わせるためにカソフォロ段を置いています。そのため電流量は2〜3mAと少な目に設定しています。

  プッシュとシングルはOPTとプレートの接続を2連スイッチで切り替えます。カソードの定電流回路にバイパススイッチを設けて差動と通常のプッシュを切り替えます。定電流シングルにはカソードパスコンのオンオフで対応します。

  2nd グリッドの処理は簡略化しています。3結と5結を選ぶだけで、ULはやろうとすると切り替えスイッチが複雑になるので止めました。また5結も+Bに繋ぐだけで専用の定電圧電源はありません。また黒川先生が使っておられる定電圧ダイオードを繋いで+Bより低い電圧を2ndグリッドに供給する回路も試してみましたが、発振するので100Ωの抵抗を入れて繋ぐだけにしました。

  全体をコンパクトに纏めるため、電源部は簡略化と発熱を防ぐ設計にしています。160,200,240,280Vと40刻みのタップから200〜380Vのプレート電圧を得ます。380Vのタップから半波整流の後、定電圧回路で370Vの初段プレート電圧を得ています。カソフォロのプラス電圧は定電圧回路を用いず、ここから50KΩの抵抗で電圧を落とします。デカップリングコンデンサーの保護のため100KΩのブリーダー抵抗を付けています。AC160Vの別巻線から定電圧回路で-200Vのカソフォロマイナス電源とグリッド電源を作ります。そのツェナーの一部を利用して初段差動用の-10V電源としています。

  ヒーター/フィラメント用には8V-6Aの巻線を用意します。初段や傍熱管には6Vのタップを使います。フェニックスでは電圧誤差をプラス側に取る傾向があり、6.3Vで注文すると容量一杯使っても6.6V程度の高めの電圧で出てきます。直熱管には8Vからショットキーバリヤーダイオードによるブリッジ回路を共用して2回路の定電流回路を組んでいます。例によってボリュームとCRDの組み合わせでコントロール用の電圧を作り出し、小型の可変抵抗器で済ませています。


製作


シャーシはリードのP-12を2個使います。150mmx250mmx60mm で、CDと比べてもこの程度です。
日本橋のニノミヤに在庫が有りました。@1500で、銀色の焼き付け塗装済み。厚さ1ミリでサクサク加工が出来ます。


出力球には、UX-4pinとUS-octalが使用可です。3個あるオクタルの真ん中のは6336A、6080等の双三極出力管用です。
UXソケットの間の2個のテスト端子はトッププレート用、手前の緑と白はカソード電流測定用の1Ωの抵抗に繋がっています。
橙色のツマミで、+B電源のタップをロータリースイッチで切り替えます。放熱フィンはフィラメント回路の電源用です。
サイドにシャーシ内の熱を逃がす穴を開けてあります。


シャーシは「ブックタイプ」です。一個はトランス用を、もう一個に回路を組み込んで蝶番で繋いであります。
電源用のRコアトランスはOPTとほぼ同じ大きさでRA150のコアを使っています。
ご覧のように、ブロックコンデンサーを一個入れると満員です。2つのトランスのコアが殆ど引っ付いています。
方向だけは互いに直角にしていますが、裸で、Rコアトランスの磁束漏れの少なさに賭けています。


ほぼ完成です。極端に混み合っている訳ではありませんが、リード線の数が多いので詰め込んであるように見えます。


組み立て完了。2個並べても面積はA4ファイルサイズです。


評価

まずは音出し・・・・・・。ハムはありません。よっしゃ。
以下工事中


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