ディノ・チアーニ |
ユニバーサル・ミュージック・イタリア 474 416-2 1962〜19738年 「上記3つのDGアルバムが6枚組セットで再発」とあるボックスを入手しました。生きていればポリーニと同世代の「夭折した天才ピアニスト」。ライブ録音のショパンの夜想曲に彼のデリカシーが最もよく顕れていると思います。ただ、会場の咳が酷い! ぐっと身を乗り出すところで、ピアノに負けないくらいの大きさでゴホンとやられる。 |
レイフ・セーゲルスタム |
ONDINE ODE1026-2 「大音響型」「随所で「もうやめてくれ」と言いたくなるほどの盛り上がり」とあるので「大いに」期待しました。後に出てくるパイタのようなケバケバしさは無く、むしろ正統性を感じます。あのシノーポリのマーラー同様、大きく揺れる音の流れに生理的快感を覚えます。 |
スザンヌ・ラウテンバッハー |
CONCERTO ROYALE 206232
「端正」なという形容がピタリと嵌るバイオリンの音色です。タイトルに出ているバイオリン協奏曲等( 有名でない、駆け出しの頃の作品)よりも、ピアノ四重奏曲の方が楽しめました。この人はソリストよりも室内楽に向いているように思います。3枚組879円は良い買い物でした。 |
宇宿允人 |
US 003 1993年 「本」ではクナッパーツブュシュやセーゲルスタムが引き合いに出されているので、どんなえげつない演奏が思っていました。聴いてみると失礼ながら意外とマトモです。普通の演奏と違うのはサラッと通り過ぎていかず、フレーズ毎に耳をそばだてる事を要求される気がします。心地よく聴くと言うより、真剣に対峙するような聴き方になります。その意味で、指揮者の意図がハッキリ表されている凄い演奏です。 | |
カルロス・パイタ |
LODIA LO-CD791 1994年 南アメリカの大富豪が金に飽かせてモスクワの音楽家を集めた楽団でやりたい放題。と書けばあの迷ソプラノの珍演を思い出しますが、こちらはずっとマトモ。かのフルトヴェングラーが南アメリカ公演の際に助手を務め、フルトヴェングラーの音楽を世に広めるのが自分の天命と思っている方です。それにしてはえらく楽天的な演奏です。チャイコの4番は、常々出だしのトロンボーンの斉奏をもっと派手にやってくれないかと思っておりました。それをキッチリやってくれました。実に爽快なチャイコフスキーです。 | |
カルロス・パイタ |
LODIA LO-CD791 1989年 これもパイタの爆演が思いっきり楽しめます。ブラス、バリバリの新世界です。精神性が無いとか評論家には何かとウケの良くないパイタですが、私は大好きです。聴いていて快感を覚えるという、音楽のある一面を最高に引き出しているのです。もっともっと聴きたいのですが、HMVに注文してもなかなか入ってきません。大金持ちがデッカから版権を買い取って自分のレーベルを押っ立てているのですから、もつと流通させてほしいものです。 |
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