「計画編」
1619パラシングルを机の下へ入れておくと、「弱」の炬燵並みに暖かくなってくる。
それで、これまで夏場はラックスキットの石アンプを使ってきた。
夏場も何とか真空管で聴きたい。
ぺるけさん のHPにある「ミニワッター・プロジェクト」 がおもしろい。
真空管アンプをディスクトップて゜使うなら0.1wattでも充分だ。
これまで実行する人がいなかったのは、安物の小さいOPTでは充分なクォリティが得られないという、先入観があったからだと思う。
ところが、ミニチュアサイズのOPTやPTでも結構良い音がするという。
シングルにするかプッシュプルにするか。
シングルよりプッシュの方がOPTの質的影響を受けにくい。全段差動直結にれば更に受けにくい。
ただ真空管は4本になり、熱は倍になる。差動にすればより発熱は大きくなる。
MT管と雖も、7119なら1本当たり10Watt、5687を使えば更にヒーターの発熱が1.5倍になり,管壁が触れない程熱くなる。
シングルアンプの<アンプ部基本回路>を見るとロフチン・ホワイトになっている。50CA10を使った作例もあり、一度は作ってみたいと思っていた。
もう一つ興味深い点がある。アースだ。
真空管アンプでは入力の近くでシャーシアースを取る。私はL,Rの入力端子の中間に落としている。こうすると電源のアースにはLかRの片チャンネルしかアースを繋げられない。繋ぐとアースがループしてハムの原因になる。
「プラス電源ラインとアースは一体として考える」べきなのだが、最も電流が流れる出力球−電源でこれが崩れてしまう。
解決策はモノラルアンプにすること。
製作記をよく読むと、こんなアースラインになっている。これならステレオシャーシでも「電子の流れ道」が確保される。
原回路からの変更点は、発振止め抵抗R2,R6を3.3k→2kに減らしたのと、NFBのコンデンサーC2 1500p→1000p、前段のカソードパスコンC1 を470μ→10000μに変えた事、又ボリュームは省いた。電源部も手持ちの抵抗に合わせてR9,R10をそれぞれ22k,470kに変更した。
電源のリップルフィルターには手持ちの2SK2545を使う。
OPTは春日無線のKA-5730、PTは同じくKmB90Fで、ネットから発注すると翌日には届いた。
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