[ウイーン市電の旅]


 太いメインストリートに並木道と、のんびり走る市電。ウィーンは、「これが本当に首都なのか」と思えるほど長閑です。地下鉄網も張り巡らされていますが、徒歩の個人旅行者が体力を温存するには、1日券や3日券で市電をこまめに乗り換えるのがベストです。


 レールの間の舗装に、小さなポットを埋め込んで草を生やしています。ここまで、環境に拘るのか。
右手の延々と続く塀の中は中央墓地です。



 中央墓地の中のこの並木。
そう「第三の男」のラスト・シーン。
煙草を吸いながら待ち続けるジョセフ・コットン。その前を、気づきながらも目線をかわさず通り過ぎるアリダ・ヴァリ。
あのシーンのままです。



 「第三の男」といえば、もう一つ有名なシーン、プラータ公園の大観覧車。
何と骨組みに大きなシートが張られて、設計時には無かった負荷がかかっています。台風国日本では考えられない。




 中央墓地の一角には、音楽家達の墓が集められています。
左端がベートーヴェン。
右端はシューベルトです。

左下は、ヨハン・シュトラウスJrとブラームス。

右下は何とランナーと父ヨハンシュトラウスの生前のライバルが仲良く並んでいます。




 ベートーヴェンは引っ越し魔でしたからウィーンの至るところに「ベートーヴェン・ハウス」があります。
ここは「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた「ベートーヴェン・ハウス」です。
ウィーンの博物館、美術館は火曜日が休館で、残念ながら中へはいることはできませんでした。




 ハイリゲンシュタットというと「田園」の着想を得たと言われる小川もあり、かなり郊外という感じですが、市電はここまでのびています。拡大すると読めますが、この電車は「ウィーン南駅」行きです。これで行くと乗ってるだけで1時間以上かかってしまいそうです。
 ここにハイリゲンシュタットはウィーンのベットタウンのようです。ここにはホイリゲと呼ばれる一年以内の新しいワインを売り物にしている「レストラン」も数多くあります。




 「ハイドン・ハウス」。ずっとエステルハーツィの田舎に居たという思いこみがありましたが、彼もやはりウィーンに「進出」していたんですね。


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