ヤフオク
で、タンノイのバークレーを落としました。昔々、スピーカーを何にするかで悩んでいた時にタンノイも候補に挙がっていました。TEACが代理店になる前の時分の話で、オートグラフやランカスターは「見た事ある、聴いたことある」が、とても買える代物ではありません。ブックシェルフのVLZが無理すればなんとかという値段です。それも国産箱入り。じっくり試聴してみると、ホーンから出てくる音とコーンからでてくる音がはっきり分かれて聞こえ、エージングに何年もかかりそうな様子でした。ボツ。 こんなわけでタンノイとはずっと縁が無かったのですが、今でも人気のあるスピーカーであり、オーディオファンとして一度は手元に置いてみたいと思っていました。すでに「スピーカー密度」が高い我が城ですが、やりくり算段すると、アーデンのような200Lクラスは無理ですが、100Lのバークレーなら何とかなりそうでした。「ぺるけさん」のご紹介で一度は手に入りかけたのですが、ジャンケンに敗れてゴワサン。でも「すてる神あれば、拾う神あり」でヤフオクで程度の良いアルニコのバークレーが適価で落札できました。横になった1000Mの下敷きになっています。 |
ン十年ぶりのタンノイでしたが、音は基本的には変わっていません。38センチユニットを100Lの箱に押し込めているにもかかわらず、ふっくらとボリュームのある中低域に、ホーンからの高域が載っています。タンノイは1974年に工場が火事で焼けてコーンの加工がきなくなりました。それでマグネットはそのままにコーンの生産をドイツのクルトミュラーに委託して出来たのが、搭載されているHPD385というユニットです。その後アフリカの政情不安定でニッケルやコバルトの価格が急騰し、JBL等のスピーカーメーカーがフェライトマグネットを使うようになりました。タンノイも1947年以来綿々として続けられてきたアルニコマグッネットの使用を1979年でうち切りました。そんな訳でHPDシリーズは1974年〜1979年の僅か5年しか生産されていません。尤も、コーン以外はそれ以前のゴールド・モニター・シリーズと同じですから、ゴールド・モニター補修用に残されているコーンを入手して張り替えればゴールド・モニター15と同じユニットになります。そんなことをするマニアが横行しているようです。しかし、生産をうち切り、本来のゴールド・モニター用に残してある限られた数のパーツを自分勝手に流用するのはいかがなものかと思います。 話が横道に逸れましたが、このバークレーの音を聴いているとLPで使うのが最もふさわしいように思えます。それで、このスピーカーでLPを聴くのに相応しいプリアンプを用意することにしました。 |
タンノイを聴くプリアンプ 更なる改修 フラットアンプを飛ばす場合は、イコライザーの後ろに100KΩのボリュームが入ります。このためイコライザーの回路条件が若干変わってきます。先程のシミュレーターで言えば「b」になります。イコライザーでのロスが増えて-26dBになり、素子の定数も少し変わってます。このシュミレーターはこのような変化も正確にシミュレートしてくれるので、実験でカットトアンドトライをしなくて済みます。ロスをカバーするため初段もμ回路にしてゲインを搾り取り、イコライザーの出で2dBのロスに押さえました。この2段増幅だけにするとスピーカーに耳をつけてもシャーノイズが聞こえません。MMは勿論、サテンもタンノイで聴く限りは2段増幅だけてなんとか済ますことができます。 |
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