へそ曲がりのワルツ特集

ボスコフスキー・シュトラウス・ランナー・コンサート
ボスコフスキー合奏団

[LP/キング SR5169]
  ウインナ・ワルツとくれば、この人ボスコフスキーを外すわけにはいきせん。正月に衛星中継で見られるようなフルオーケーストラの豪華なウインナワルツも良いけれど、元々は小編成の楽団用に書かれたものです。演奏しているボスコフスキー合奏団はウィーン・フィルのコンマスのボスコフスキーをリーダーに、ヴァイオリン3挺、コントラバス、フルート、クラリネット、ホルン各1挺という編成、いずれもウィーン・フィルの首席奏者たちです。
 但し、「ウィーンの森の物語」とか「美しき蒼きドナウ」なんていうヤワな曲は入っていません。ヨハン・ショトラウスでも親父の1世のが6曲と、彼の生涯のライバル、ランナーのが6曲。だって「へそ曲がり」のワルツ特集なんだもん。  


WALTZES FROM OLD VIENNA/シュナイダー五重奏団
[LP/ODYSSEY 32 16 00300]
  LPが2枚続いてしまいますが、これも国内盤ではCDが確認できなかったアルバムです。シュナイダー五重奏団のリーダー、アレキサンダー・シュナイダーは、かってスメタナ弦楽四重奏団と人気を2分したブダペスト弦楽四重奏団のメンバーです。厳格な演奏で知られたブダペスト弦楽四重奏団のメンバーがなんで、と思いますが、実は彼は若い頃はベルリンでcafe musicianとして生計を立てていたそうです。ヴァイオリン3挺、ビオラ1挺(あの名手ワルター・トランプラーです)、コントラバス1挺という編成です。管が入っていませんが、その代わりあのウインナ・ワルツ独特のテンポのうねりが、目一杯表現されています。曲は2世の方のシュトラウスの「ウィーンのボンボン」と「ウィーン気質」、親父さんの「わが人生は愛と喜び」、ランナーのが3曲となっています。   


シュトラウス&ランナ/ワルツ&ポルカ集/アルバン・ベルグ四重奏団
[CD/東芝EMI TOCE8350]
  「あのベルグ四重奏団がウインナ・ワルツをやるとは」。驚きと、とまどいを余所に実に達者なウインナワルツとボルカを聴かせてくれました。ウィーン・フィルのメンバーのように普段からワルツも弾く人のとは違って、くだけ切っていないところが新鮮です。
   前半は四重奏団だけの演奏て゜、途中から管のメンバーが加わり、最後はピアノも入ったシェーンベルク編曲の「皇帝円舞曲」でしめています。本当にこんなプ演奏会があれば良いのにと思わせる粋なプログラム編成です。 


舞踏への勧誘/アンサンブル・ウィーン・ベルリン
[CD/SONY 32DC1027]
  今度は、管だけの室内楽グループの演奏は如何でしょうか。 フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各1名の5人の管楽合奏団です。名前のアンサンブル・ウィーン・ベルリンは彼らがベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団の首席奏者である事に由来しています。歯切れの良い弦楽合奏とはまた違う、まろやかな味の舞曲を楽しめます。演目はメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」〜スケルツォに始まり、ウェーバーの舞踏への勧誘を経て、「観光列車」「エジプト行進曲」「ピチカート・ポルカ」「常動曲」といったシュトラウスファミリーの作品へと続きます。 


ウインナ・ソング/エヴァ・リント
[CD/フィリップス PHCP3693]
  ウインナワルツも「歌われ」ます。ウィーン少年合唱団も良いけれど、色気が無くては。歌うは若きソプラノ、エヴァ・リント、バックを勤めますのはウィーン・フォルクスオパー管弦楽団&合唱団です。「春の声」「オーストリアの村つばめ」「皇帝円舞曲」の耳に馴染んだシュトラウスファミリーのメロディも、歌バージョンで聴くと新鮮で、新たな魅力を発見します。 


WALTZER DER WEIT/ロベルト・シュトルツ指揮ベルリン交響楽団
[LP/コロンビア OW7752-3]
  邦題の「世界のワルツ名曲集」にはいささか抵抗を感じるので、原盤のEURODISCの題をとりました。
  シュトルツはハリッウッド映画でワルツ調の編曲や演奏指揮に活躍した人です。ショトラウスのワルツは知らなくとも何となく馴染みがあるような気になるのは、この人の編曲をテレビ放映の映画で聴いているかたかもしれません。
  「ドナウのさざ波」や「メリー・ウィドウ」のウイン製ナワルツ、”昼下がりの情事”の「魅惑のワルツ」、”哀愁”の「別れのワルツ」、「パリの屋根の下」等の映画のワルツ曲の他、「きかせてよ愛の言葉を」や「ムーランルージュの歌」のようなシャンソンも見事に「ワルツ化」されています。さらに、「きかせてよ愛の言葉を」「わすれな草」「ドナウ川にブドウの花咲く頃」「チリビリビン」「いつか王子様が」「トゥルー・ラヴ」の5曲がシルヴィア・ゲスティの歌唱で聴かせるというサービス満点のアルバムです。
この「LP」は1050円CDで再販されています。


ウィーン気質〜Jシュトラウス名曲集/中野振一郎
[CD/DENON COCQ83080]
  チェンバロというと優雅な音色の古楽器というイメージがありますが、何とそのチェンバロでヨハン・シュトラウスJrの音楽を弾く人が現れました。曲想と楽器のイメージの間にいささかの隔たりがあるだけに、聴いてみるまでは半信半疑でしたが、賑やかな感じはするものの意外とスムースに編曲されています。考えてみればチェンバロもピアノと同じ鍵盤楽器ですから、ピアノ用編曲がゴマンとあるシュトラウスのものをチェンバロで弾いても不思議は無いわけです。「ウィーン気質」「ジプシー男爵」「こうもり」のオペレッタのパラフレーズが続き、ニューイヤー・コンサートと同様にラテッキー行進曲で最後を締めくくります。


ゴドウスキー編曲/ショパン 練習曲とワルツ/ホルヘ・ボレット
[CD/DECCA POCL90084]
 「へそ曲がり」のトリはピアノ曲のピアノ編曲です。ゴドウスキーはピアニストであると同時にバッハ等の編曲でも有名でした。ショパンの練習曲も、「簡単すぎる」とばかりに左手だけで弾くような編曲をしたり、2つの曲を同時に弾くような編曲をしています。このゴドウスキー版の練習曲集は最近、あの「鉄人」アムランが全曲盤を出しています。
  ボレットもリスト弾きとしてならした人ですが、技巧的な曲を「暖かく」演奏してくれるピアニストで、私は好きです。このCDにはゴドウスキー編曲の練習曲8曲とワルツ5曲が収められています。Op69-1の「別れのワルツ」は別の曲のような印象があり、「ここまでやるか」という気がします。一方でOp18の「麗華なる大円舞曲」は超絶技巧できらびやかに仕上がっており、これもいいんじゃないかと思わせる説得力あります。
  ショパンのワルツなんか一本調子で聴き飽きたという方にお薦めです。そして聴いてみて、すぐに処分に中古屋へ走らなかったら、もう立派な「へそ曲がり」ですぞ。


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