「富嶽 3号」 |
2003/12/13 2004/1/23updated |
その1 コンセプト
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シャーシ正面の4つのツマミは各出力管の電流量を決めるボリューム用です。また各管の右にある青色のテストポイントは回路図ではTP2,TP4で表されているカソード電圧測定、白色のテストポイントはTP1,TP3で表されている、1Ωの抵抗にかかる電圧を測定してプレート電流を測定するためのものです。 |
一応の音は出ていますが、何となく平板な感じです。 の「差動アンプの音」でも書きましたように、差動回路にLM317を使った時とCRDとでは音が違います。 LM317では音に「金け」を感じるのです。朝令暮改ですが、2SD970を使った定電流回路に変更しました。
その差は歴然!!! 低域の重量感、音場の奥行き感で圧倒的に2SD970の勝ちです。差動回路に三端子レギュレータはいけません。内部ダーリントンのTr等でディスクリートな回路を組むべきです
使っているうちにトランスの唸りは減ってきましたが、そこは汎用トランス、曲の切れ目ではしっかりと唸りが聞こえてしまいます。どうせ作るなら、常用出来るモノにしよう。プレート電流600mAを安定して取り出せるトランスをフェニックスへ発注しました。「制式採用」という訳です。タップは260V〜180V、20V刻み、プラス0と10V。容量はAC1.1A。 |
まだ高域に緊張感が有り、差動の霊験あらたかという訳ではありません。電圧増幅段の選択は間違いないはずです。するとこれはOPTのキャラクターと考えざるを得ません。 |
ところが、まだトラブルがありました。出力テストのため発振器の出力を上げていくと、最大出力付近で急激にカソード電圧が下がってしまい、定電流性を保てなくなってしまいます。ぺるけさんの掲示板で「気絶現象」ではないかとご指摘頂きました。話には聞いていましたが、まさか自分のアンプで起こるなんて思っても見ませんでした。NFを大きく取ってゲインを下げる処理をすると音が変化してしまいます。ここはカソフォロで直結にして逃れることにしました。幸いニノミヤ無線に24V*2−0.2Aというシャーシ内に収めてられる小型のトランスがあり、倍電圧整流して-100Vのマイナス電源としました。+B、-B、ヒーターと3つの専用トランスを持ったアンプとなりました。行き当たりばったりでアンプを作るとこういう目に遭います。 |
以下工事中
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