「富嶽」本体 |
「富嶽」本体と各種ソケットアダプター |
「富嶽」の名は第二次大戦中の幻の6発戦略爆撃機にちなんで名付けています。全幅、全長ともB29の1.5倍有りながら重量はその半分というもので、当時の日本の技術で可能であったかどうか疑わしい仕様です。しかし、もし完成し、戦略爆撃機として正しく使われていたなら、あるいは・・・というロマンがあります。もっとも、大和や武蔵では余りにも月並みなので、少々変わった名前にしたかっただけという声もあります(笑) 構成は、初段が6299、位相反転段は5687のムラードタイプで、その後に5687によるカソフォロ段を設けています。 |
「富嶽」 動作真空管一覧 2000.1.25 |
「富嶽」 回路図 2003.8.26 |
「富嶽」 差動化実験 2000.5.5 |
「富嶽」本体の差動化/差動アンプの音 2000.7.21 |
TelefunkenのEL156がやって来た 2000.9.23 |
6C33Cと6C19パラプッシュ | |
左 6C33 右 6C19 | |
6C33Cは金田式DCアンプで有名ですが、富嶽でトランスを通して鳴らしてみました。透明感と独特の「こく」のある音で、低域での底力を感じます。専用の600Ω程度のトランスもありますが、16ΩのSP端子を使っても2.5Kの負荷抵抗にすると250Vで23W得られます。更にUL接続用のSG端子をプレートに繋いで負荷抵抗を下げると、43Wもの出力が得られました。 6C19Pは金田式DCアンプシリーズで世に出たロシアの球です。MT管のくせにずしりと重く、6C33の流れを引き継ぐ分厚い電極の立派な造りです。 P損10W程度の低rp管で、小さくともレギュレーター管として使われたのではないかと想像します。パラプッシュで使いました。バイアスは-85Vと深いですが235Vで20W得られました。OTLでなくトランス式でも充分使えます。MT管らしからぬ豊かな低域で堂々たる押し出しで、出力以上の底力を感じます。純3極管で6BQ5等の5極管と同等の出力が取れ、お買い得でした。 |
845PP |
「ハンドレッドワッター」と呼ばれるP損100Wクラスの大型送信管はフィラメント電圧が異なります。専用の電源を持ったアダプターで対応します。 845のAB1の標準動作例は Ep=800V Ip=40mA Eg=-125V 4.5K負荷で 40Wの出力となっています。定格上最大電流が120mAで、100Wもプレート損失の有る球にしてはやや小さくなっていますが、それにしても40mAとは余裕が有り過ぎです。電流/電力とも定格の1/3しか使っていません。富嶽ではプレート電流を80mA流すことによって520Vで25W得ています。低電圧動作ではイマイチの噂も聞きましたが、どうしてどうして柔らかで量感のある音です。 |
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